ぽけてん

someone in the crowd

ホンキの話。

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梨子「千歌ちゃん、歌詞ノート読んでて思ったんだけど、どうして"本気"を"ホンキ"って書いているの?」

 

千歌「あーそれはね…

 

 

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さて今回はタイトル通り"ホンキ"について私の所感をつらつらと綴っていきます。

 

と、まぁ本題に入る前にまず軽く小話をしようと思います。沼津及び内浦には3つの水族館があります。深海水族館、伊豆・三津シーパラダイス、淡島マリンパークです。どれも素敵な水族館ですが、あえて私が特に好きなのを選ぶとするならば淡島マリンパークを挙げます。

 

何故か、と聞かれると答えに言い淀みます。理由を言語化しようとしてもどうも言葉が出てきません。あの空気感がなんか好きなんですよね。あの空気感…なんなのだろう…。

 

私は結構旅行に行く方ですが、その際に地方にある寂れた動物園や水族館に行くのが無性に好きです。あの寂れた動物園や水族館の独特の空気感が堪らないんですよね。オタク的に言えばエモいってやつです。淡島マリンパークも同様の空気感を感じるわけです。

 

今回、改めてあの空気感の正体を考えてみました。

 

まず挙げられるのは長閑さでしょう。都会には絶対ないゆったりとした時間の流れを感じられます。普段都会で生活しているからこそ、あの長閑な空間が癒しとなるのです。

 

そして次に挙げられるのが、従業員の"好き"を感じられるからです。淡島マリンパークに行ったことのある人ならばわかると思うのですが、歩いていると不思議と楽しくなってくるんですよね。手書きの解説やイラスト、仕事風景の写真、従業員の笑顔…本当に好きなことを仕事にしているんだなと感じます。自分の"好き"に全力で取り組んで、お客さんを楽しませる。これほど素晴らしいことってないですよね。だからこそ、あの手作り感のある淡島マリンパークが私は大好きだし、また行きたいなと思うのでしょう。

 

 

さて、本題です。

 

 

本気になる為にはまず前段階として必要なことは何でしょう。

 

それは"好き"を見つけることです。

 

自分の興味ないことには本気になれないですよね。本気とは輝かしいものです。そういう意味では、淡島マリンパークの従業員は本気で仕事をしており、それはとても眩しく私には感じます。

 

歳を重ねるほど本気になる機会って減っていきますよね。幼い頃はどんな物事にも全力だった。至近距離だった。人は歳を重ね、傷つけたり傷つけられたりしながら物事との適切な距離を見つけていく。

 

本気の対義語って何か知っていますか?

 

"遊び"、"戯れ"、"嘘気"…明確な定義はないようです。私があえて本気の対義語を決めるとするならば"妥協"を挙げます。

 

誰もが自分の限界を知り、怠けることを覚え、社会の不条理に屈する。こんな世の中、妥協せずにやっていられますか!?

 

 


こんなネガティブな私の考えを吹き飛ばしたのがラブライブ!サンシャイン!!2期2話です。

 

2期2話をざっくりまとめると、お互いの違いを認め合い、尊重することの重要性の気づきを得た、みたいな感じになりますね。その気づきを雨の音によって得るというどちゃくそお洒落なオチだったわけですがその辺りの話をすると脱線してしまうので割愛(いつかこの話もしたいです)。

 

人間関係って結論めんどくさいですよね。考えの合わない人と話すのは疲れるし。

 

そんなあまりにも等身大すぎる悩みに1・3年生がぶち当たったことがまず驚きでした。


2期2話ってオチがお洒落すぎて大事なところが霞んでしまってるのではないかと思うのです。勿論、意見を尊重し合う大切さみたいなメッセージもあるのですが、私が思う2期2話の最も大事なところは「誰も妥協しなかった」ということです。

 

自分の"好き"を誰も曲げなかった。誰もが本気だった。本気をぶつけ合えていた。だからこそかの名曲、MY 舞☆TONIGHTが生まれた。

 

妥協とは誰かに道を譲ることです。本気をぶつけ合うとはお互いが納得できる道を探すことです。

 

「この世界はいつも あきらめないこころに 答えじゃなく 道を探す 手掛かりをくれるから 最後まで強気でいこう」

MY 舞☆TONIGHTのこの歌詞、私の言いたいこと殆ど代弁してるじゃん…。

 

妥協することなく、お互いを尊重しながら本気をぶつけ合うことができれば、相乗効果で全く新しい成果物が生まれるのです(なんか自己啓発本に書いてありそうな台詞!w)。そのことを体現したAqoursの姿に私は本当に胸を打たれたのです。

 

 

一般論として、世の中に普遍的な正解はないという言説があります。確かにその通りです。でも、私はずっと思っていました。正解がないならどうすればいいのだろう、と。

 

しかし、ラブライブ!サンシャイン!!を観ることで、私にはひとつの発見がありました。確かに普遍的な正解はない。けれど、自分が本気になり、本気をぶつけることで、自分なりの納得できる正解を得ることができるのだと。未来を手に入れることができるのだと。

 


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千歌「それはね、"本気"って言葉が私には未知の世界の言葉に感じているからかな」

 

梨子「未知の世界の言葉?」

 

千歌「そう。カタカナで書かれる言葉って基本的に海外の言葉でしょ?外の世界の言葉。私は"本気"って言葉自体は知っていても"本気になる"ってことがどういうことかわかっていなかった。」

 

千歌「スクールアイドルになるまで全然わかっていなかったんだよ、"本気になる"ってことを。」

 

千歌「けど私は知ることができた、"本気"を、本当の意味で。スクールアイドルとして一心に駆け抜けることで知ることができた。」

 

千歌「何かに夢中になりたくて、何かに全力になりたくて、でも、何をやっていいのかわからなくて、くすぶっていた私に舞い降りた何か………。今でも私は感じるんだ。"ホンキ"はどこか未知の世界からやってきた不思議なものだって。」