ぽけてん

オタクシグナル

前立腺マッサージいいですかってなんですか

 

 

 

 

 

 

雨の音が微睡みを破る。やや肌寒く布団から出るのが億劫だ。寝返りをうつ。

 

 

 

6月21日金曜日。その日は朝から雨が降っていて日本全国の人間が気怠く1日のスタートを切っている中、僕だけが優雅に布団ではんなりしていた。これがgolden slumber。その日僕はAM休を取っていた。何か予定があったわけではない。盛大に寝坊したから体調不良というていで休みを取ったのだ。怠惰。今日という日の意味を探したい。僕が僕であるレーゾンデートル

 

 

 

 

 

 

 

この前、久々に高校時代の友達と飲むことになった。勿論彼はオタクなんだけど、なんか、拗らせに拗らせ樹海の奥底に潜む仙人みたいな性格になっててね。

 

その日、彼はアツくアツく双子百合について永遠と語っていた。彼は過激派だから見た目も性格も真反対な双子に対して絶許絶許と怒り狂い、双子とは見た目も性格も似せなくてはならないと教祖のように言うのだ。彼は亜美真美ガチ勢。見た目も性格も自分と同じはずなのに双子の片割れに気を持ってしまった自分のカルマ。片割れは時として自分よりも自分を理解している。あくまでも好きなのは自分ではない、他人。しかし、自分と同質の人間に気を持つことはただの自己愛とどう違うのか。その葛藤が最高なのだそうだ。そんな彼は元気に大学を2留中だ。

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

昔から思っていたけど6月ってのは不思議な時期だ。大体いつも5月下旬くらいに夏かよってくらい気温が上がるけど、6月になると急に冷え込んだり、かと思えば急に気温が上がったり、連日雨だったのに急に晴れたり、水たまりに車が突っ込んで水しぶきを被ったり……不幸!!!!!!!!6月はまじでヤバイ。斬魄刀で例えるなら花天狂骨。6月ちゃんにおもちゃにされてしまう人類。…………雨鬼……………。

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

 

午後から出社してだらだらとしてたらあっちゅうまに就業時間。1日というのは気をつけていないと瞬く間に終ってしまう。一瞬一瞬を大切にしたい、ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチ恋」というガールズバーが池袋にある。名前からしてやばそうな雰囲気が漂ってるが、どんな店かと言えば、女オタオタさんが相手をしてくれるガールズバーらしい。

 

 

 

酒飲みながら女オタオタさんと会話できるの!?!?!?行くっきゃねぇ!!!!!!!!!!

 

 

 

ということで、僕と共に「ガチ恋」するのはキモオタのたくみん。僕の一個上のおにーさん。

 

 

 

 

シラフで本丸に行くのもどーなのということで適当な居酒屋へ。

 

 

 

た「店内BGMで残酷な天使のテーゼが流れてたらベタすぎて萎えちゃう」

 

僕「求めるレベル感高すぎない!?!?いや、店に入った瞬間ゆゆ式のOPが流れてたら流石にぶち上がり案件だけど」

 

た「それは毎日通う」

 

僕「アニメガールズバーに通うオタク、やばすぎだ…」

 

た「女オタオタさんが"好きなアニメはワンピースです"って言い出したたら秒で帰りかねないゾ」

 

僕「そのレベルだったらもう詐欺みたいなもんでしょ…どうせなら限界女オタオタさんに相手してもらいたいね」

 

た「まぁやっぱりテンプレ池袋系女オタオタさんみたいなのが多いのかな」

 

僕「ギアスとかタイバニとかそこら辺の鉄板どころスキスキな感じのね。腐った話されても困るんだけどねぇ」

 

た「そこら辺はあっちのトーク力に頑張ってもらうしか」

 

僕「ま、なんにせよ可愛い女の子がいいなぁ」

 

た「え?」

 

僕「いやだって可愛くないと話す気も起きないじゃん?」

 

た「え?」

 

僕「女オタオタさんとはいえブスだったら萎えるでしょ?」

 

た「え?」

 

僕「もうオタクじゃなくていいから可愛い子と喋りたい」

 

た「これだから童貞は…」

 

僕「ムキーーーーッッッ!!!」

 

※超補足:たくみんは童貞ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池袋西口をトコトコ歩く。本丸、以前僕が散財したキャバクラの近くにあってなんともいえない気持ちになった。

 

 

ガチ恋」入店。

 

 

 

 

店内BGMは………………

 

流れていない!?!?(ズコーッ)

 

 

 

店内は結構狭い。全部で10席くらい。所狭しといった感じにアニメのポスターが貼られていたりフィギュアが並べられたりしている。

 

システムは1時間飲み放題で1人3000円、プラスチャージ料と女オタオタさんのお酒代がかかる、確かそんな感じ。

 

そもそもガールズバーが初めてだから相場がわからんけどこんなもんなのだろうか。

 

 

「はじめまして〜よろしくお願いします」

 

僕(可愛くないなぁ…)

 

-完-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、え、なんか特筆するほど何か面白い話があったわけじゃないんだほんと。当たり障りのない会話が続いて1時間終わってしまったから。

 

 

 

以下回想。

 

 

僕「どういうキャラが好き?」

 

女オタオタさん「一途な子が好きです。純粋で真面目な子が良いですね」

 

た「あー佐久間まゆとかね」

 

女オタオタさん「………?佐久間まゆ…??」

 

僕「www」

 

 

ここがハイライトでごさいます。

 

ツッコミが2つ。

 

アニメガールズバーで働くならデレくらい知っとけタコ!!!!

 

一途な子で真っ先に佐久間まゆを挙げる!?!?!?!?

 

 

 

 

 

お会計は9000円でした。まぁこんなもんでしょう。

 

 

 

 

 

 

夜の池袋をふらふら。既に終電はなし。 これからどうすればよいだろうか。

 

 

 

この時点で結構酔っていた。ついついガブガブと飲んでしまうのだ。抑えきれない、お酒に溺れたい欲求。

 

 

僕は愛する人の名を絶叫する獣と化していた。

 

 

僕「ギエエエエエエエエ!ルビイルビイイイイイイイイイイイイ」

 

た「絶叫だけはまじでやめろww」

 

 

 

 

 

 

僕らはフォーナインを片手に日本の未来について語り合っていた。

 

 

た「時間も時間だしいけるとしたらデリくらいでしょ」

 

僕「んーデリかぁ…まぁ悪くない。デリってどこまでできるの?」

 

た「普通は本番なし。交渉次第じゃ本番もできるよ」

 

僕「そうなん!?てか本番までいったことあるん!?!?」

 

た「"おにーさん顔が良いからやってあげるよ"って感じだったね」

 

僕「は?…そんなん僕だったらオタク顔は無理で終了じゃないか」

 

た「交渉でなんとか、ね?」

 

僕「んあ〜たくみんは顔がNetflixみたいだからなんとかなるかもしれんけど、こちとら顔がdアニメストアやからな?」

 

た「なんなんだそれは」

 

 

 

そんなこんなでデリに電話した。50分2抜きというなんともガッツある宣伝をしているところにした。

 

いけるのか、僕の愚息…

 

 

値段は10000円、プラスホテル代で合計14000円ってところ。

 

 

 

指定されたホテルに到着。僕は403号室、たくみんは405号室。また会おう、とクールに言い合い僕らはそれぞれの部屋に消えていった。

 

 

 

急にやってきた眠気と戦っていたらチャイムが鳴った。

 

僕「あわわわわ、わわわわ、わ、わ、」

 

急に緊張してきた。

 

嬢「どうも〜」

 

僕「あわ、わ、わわ、わわわわ、わ」

 

 

 

ちゃっちゃか服を脱ぎ全裸になる嬢。人生とはなんなのだろう、まだ何もしてないのに悲しくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

愚息をいじられたり、乳首を攻められたり。

 

 

僕「なんか仕事がつまんなくてさぁ」

 

嬢「辞めちゃえば?人生一度きりなんだしやりたいようにやらなきゃ」

 

僕「ははは」

 

 

 

普通の人って嬢とどんな会話するんですか。教えてください。

 

 

 

 

 

童貞故なのかわからんけど気持ちいいようなくすぐったいようななんとも言えない感覚だった。去年の夏にマットの店に行った時もそんな感じだったなぁ。まず人に触れられることが基本的にないから他人に触れられるだけで緊張しちゃうんやろなぁ。

 

 

 

 

嬢「四つん這いになれます?」

 

僕「はーい」

 

嬢「前 立 腺 マ ッ サ ー ジ い い で す か

 

僕「え?」

 

 

 

 

今こいつなんて言った?ゼンリツセン?なんだゼンリツセンって。え、え、え?

 

とても危険な香りがした。忍び寄る影。黒のファランクス。

 

 

ぼーっとしていた僕の思考は人生史上最速でフル回転していた。速く、速く、誰よりも速く、寒さよりも、1人よりも、地球、アンドロメダより速く。

 

 

善利津戦?

 

 

是ん理つ仙?

 

 

漸離ツ宣?

 

 

花天狂骨枯松心中?

 

 

 

そんな濃密で沸騰した思考回路は魔の手の侵入によって断ち切られた。

 

 

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ん、ん、んほお^〜^〜^〜^〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

なんだろうこの異物感。

 

 

 

 

 

 

 

 

別に気持ちよくはないけど変な声出ちゃう。

 

 

 

 

 

 

 

うんち漏れちゃいそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで50分はあっという間に過ぎ去り、僕は童貞を卒業する前に処女を失った。

 

 

 

 

 

 

 

ひとつ発見があったとすれば、滄浪戦士である僕も酒をガブガブ飲んだ状態だと遅漏になれるということだ。そういや結局1射しかしてない。

 

 

 

そしてやはり、愛のないえっちほど虚しいことはない。

 

 

 

虚無。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嬢が帰った後、たくみんに連絡したら延長してるからまだ来ないでと言われる。

 

 

 

うとうとしていると、4000円持ってない?と連絡が来て、わざわざたくみんの部屋まで金を持っていくはめになる。

 

 

 

 

なんなんだ。

 

 

まじでなんなんだ。

 

 

 

 

 

 

AM3時。405号室に行くと、めちゃくちゃ満足そうなキモオタがそこにいた。

 

 

まじでなんなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。しとしとと雨が降っていた。AM10時にチェックアウトして、朝飯を求め、朝の池袋をふらふら。たくみんは妙に元気だったが、僕は激天2日酔いに襲われていて絶不調だった。

 

ジョナサンに入り、モーニングセットを食べた。

 

僕はジョナサンのトイレでマーライオンになり、世界の夜明けについてしんしんと考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

家の最寄駅に着いた時、この世の終わりかってくらい雨が降っていた。

 

アスファルトを叩く雨の音がビリビリと鼓膜に響く。

 

僕は傘をささずに歩き始めた。

 

ゆっくりと、ゆっくりと。

 

全てが流れ落ちるような気がした。

 

悲しみも、孤独も、虚無も、

 

何もかもこの雨が流してくれる。

 

僕が指揮者、世界は奏者。

 

雨が初夏の旋律を奏でる。

 

奔放なこのリズムもよく聴けばそれは世界からのメッセージなのだ。

 

祝福の旋律。

 

雨の中、僕は強く叫んだ。

 

 

「愛が欲しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

 

 

 

 

 

Aqours 5th LIVE 感想

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高海千歌は一貫して「輝くこと」を追求した。千歌は輝きの正体に辿り着いた。夢に向かってがむしゃらに駆け抜ける、その一瞬一瞬が光り輝き、自分を作り上げる。"結果"は最終的についてくる付属のようなもので、"過程"こそが真に重要である、そんなメッセージを感じられる。

 

そして、そんなメッセージを肉づけしたのは小原鞠莉だったように思う。夢を追うことの痛みや難しさをこれでもかというくらいラブライブサンシャインは描いた。果南とのすれ違い、統廃合確定、鞠莉ママからの否定…そんな苦悩を乗り越えてきた。鞠莉は誇り高く、聡明で、責任感が強い。けれど、鞠莉の行動原理は極めてシンプルで"ワクワクする方へ"だと思っている。ワクワクは「輝くこと」に直結する。

 

 

「1番叶えたい夢は叶えられず」

 

僕はこの台詞にラブライブサンシャインの物語が収束すると思っている。この台詞を小原鞠莉が言うことに意味があった。1番叶えたい夢は叶えられず、けれども、過ごしてきた日々が否定されるわけではない、輝けないわけでもない、紙飛行機が落ちたなら、また飛ばせばいいのだ。

 

 

Brightest Melody、ラスサビの3年生パートのセンターは果南がやると思っていた。というより、果南にやって欲しかった、というのが僕の正直な気持ちだった。3年生において、果南がリーダー的な役割を担っていると思っているから。先導者は果南であり、鞠莉とダイヤを引っ張り回すのは果南だと思っているから。センターは果南だろうと。けれど、上記のようなラブライブサンシャインにおける鞠莉の役割を考えた時に3年生パートのセンターに鞠莉がくるのもしっくりくるなぁと思い直した。純粋に"ワクワクする方へ"飛び込むことのできる鞠莉にこそセンターが似合う、と感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Over The Next RainbowをCD音源で初めて聴いた時から引っかかるものがあった。今更声を大にして言うことでもないが、

 

「これはラブライブ勝戦のアンコール曲だ」

 

と。

 

ラブライブ優勝グループにはアンコールの権利が与えられる。劇場版で行われたラブライブ勝戦においてアンコールは行われなかった。ならばこれがアンコールの曲だろう。そんな短絡的な発想だ。

 

とにもかくにもそう思っていたから5thで、Believe again、Brightest Melodyの後にOver The Next Rainbow来た時、とてもしっくりきた。

 

ん。

 

キセキヒカルやってない…

 

そう、キセキヒカルをやらなかったのだ。5thは当たり前のように劇場版にそって進んでいくと思っていた。しかし、違った。よくよく思い返してみると、5thは劇場版の追体験ではなく、ライブのために再構築された構成だったように感じる。

 

 

 

 

 

 

話は逸れるが、コンクールの是非について少し考えてみたい。音楽(あるいは芸術分野)という本来優劣をつけられないものに対して、あえて評価を下し勝敗を決めることに意味があるのか、というものである。音楽とは音を楽しむと書く。勝敗を決めることによって悔しさや悲しさを感じてしまっては本末転倒ではないか。評価に正当性はあるのか。結局判断するのは人でありその好みによって評価が下される。技術的な判断基準もあるだろうが、スポーツのようなわかりやすい勝敗の決まり方ではない。故に結果に納得できないことも多々あることだろう。楽しく音楽をやることができればそれでいい、というのも一つの選択であり、あえて勝敗を持ち込む必要性はない。

 

 

まぁ個人的な見解を言えば、コンクールは必要だと思っている。ここで大事なのはコンクールで勝つことは目的ではない、ということだ。勿論、結果は大事だし気になって仕方のないことだ。しかし、勝敗は、コンクールは、あくまで手段でしかない。より良い演奏を求め、理想を求め、努力を積み重ね、自身最高の音楽を生み出す。大事なのはその点だ。最高の演奏をすることによって得られる達成感、それを得る舞台として用意されるのがコンクールだ。音楽をやる理由は十人十色であるが、コンクールに出る以上、誰もがより良い演奏を目指し切磋琢磨し自身最高の音楽を生み出す、それが目的となる。

 

 

 

 

さて、話を戻して。Over The Next Rainbowがアンコール曲であるならばAqoursSaint Snowはダブル優勝したことになる。ここで勝敗を決めることに意味はないだろう。それは劇場版のシチュエーション的にもそうであるが、もっと大きな意味でラブライブサンシャインの文脈的にもそうであるように感じた。ラブライブという大会は「輝く」ための舞台装置でしかなく、勝敗を決めることはその"手段"でしかない。AqoursSaint Snowはもう既に「輝く」とは何かをわかっている。故に勝敗を決めるといった"手段"がなくとも、彼女らは自身最高の輝きを放つことができるようになっているのだ。お互いが最高のパフォーマンスを発揮していることをよく理解している。だからこそのダブル優勝。

 

勝敗があるということはそこに苦悩がある。5thのAqoursSaint Snowはその苦悩を乗り越えた先の景色を見せてくれたように感じている。現実の厳しさや夢を追うことの難しさを描いた作品であったけど、節目であるこの5thで、音楽が、アイドルが、本来持つ楽しさに着地した。それがあの決勝戦であり、ダブル優勝であり、アンコールであるのだ。

 

そんな足掻き続けた者たちだからこそ辿り着いた境地を垣間見たような気分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劇場版でラブライブサンシャインのアニメは区切りとなった。彼女達はこれからも輝きに向かって生き続けるが僕らがそれを見ることはない。

 

5thは劇場版の文脈を受けてのライブとなった。劇場版は9人のAqoursとして最後のライブを行った。だから、僕の気持ち的には5thがAqoursの最後のライブなのだ。勿論、キャストとしてのAqoursの活動はまだまだこれから続く。キャストがアニメの文脈から切り離されるわけではない。あくまでアニメの延長線上にキャストの9人もいる。けれど、だからこそ、キャストも、オタクたちも、ラブライブサンシャインの文脈と真正面から向き合うようなライブである必要があった。そしてこの望みは期待以上のものとして叶えられた。3年生が卒業するということ、環境が変わるということ、新しいAqours、新しい夢、そんなAqoursが直面した問いに僕も全身で受け止められたと思う。

 

 

 

 

とても、素敵なライブだった。

 

 

 

旅立ちの朝日-Brightest Melody-

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コンクリートを破る雑草、トンビの鳴き声、錆びたガードレール。今や絶滅危惧種と呼ばれている折りたたみ式の携帯から乾いたシャッター音が鳴る。

 

日差しから春の訪れを感じる。こんな優しい陽気の中、昼寝をしたらさぞ気持ちいいだろう。

 

「次はどこ行くの?」

 

「そうですわね…」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブサンシャイン1期6話「PVを作ろう」は2年生・1年生が内浦の魅力を探る話だった。紆余曲折あり、最後には内浦の魅力に気づき、楽曲「夢で夜空を照らしたい」が生まれる。

 

 

で、結局、内浦の魅力ってなんだったのだろう。作中ではその答えが特に言葉で語られるわけじゃない。他の視聴者がどう感じとったかはわからないけど、バカな僕からすると結局魅力ってなんなの?となってしまった。

 

 

まぁ町の魅力を語れと言われてすらすらと答えるのは結構難しい。僕なんかは理系だからどうしてもロジックで答えたくなるけど、町ってそもそもぼんやりとした概念だし、"居心地"を理屈で語るのは大変だ。

 

 

千歌たちもそうだったようにまず"利便性"を考える。何処かに住もうとなったらまず考慮するのが利便性だ。しかし、内浦が利便性に優れているとはとても言えない。沼津駅に行くのもバスで30分もかかる。一生懸命作ったPVは鞠莉にダメ出しされてしまう。

 

 

利便性だけでは語れないものがある、というのな意外に重要なポイントかもしれない。それは町の魅力を語るといった場面以外でも。

 

 

内浦の魅力を語れ、と言われたら僕はどう答えるだろうか。やはりまず思いつくのは風光明媚さだ。内浦、ラブライブサンシャイン抜きにしても景観がめっちゃ好き。単に僕が港町の景観が好きってのもあるけど、あの湾曲した海岸通りをのんびりと歩くのがとても気持ちいい。漁船が並んでぷかぷか浮かんでて、凪いだ海が陽光を反射する。港町内浦ちゃん可愛すぎ。え?

 

 

と、まぁ語ろうと思えばもっと語れるけどそれは別の機会にということで。町の魅力って外部の人間の方が語りやすいところはあるだろう。住んでいるとその場所の良さというのはなかなか気づけない。だってそれは自分にとって当たり前になってしまっているから。

 

 

僕は千葉県生まれ千葉県育ちだ。生まれてから大学4年生までの22年間、実家で過ごし、社会人になると同時に実家を出た。僕は地元を好きでもなかったし嫌いでもなかった。住んでいた頃から利便性に優れているなという実感はあったから特に不満はなかったけど、特段好きなところもない。そんな思いで過ごしていた。

 

では、今はどうか。今の自分の地元に対する感情を言葉にするのは難しい。ただ少なくとも好感的な感情であることは間違いない。よく聞く話で一度離れてみるとどうこうみたいなのがあるけど、実際離れてみることで地元に対する思いは結構変わった。どう足掻こうとあの場所が僕の原風景だし、いろんな思い出があの場所に詰まっている。毎日通ったあの通学路が妙に懐かしい。そんなノスタルジーな思いが強まった。

 

でも、やっぱり地元を好きか嫌いか問われると難しいけど、自分を形作ったあの場所は僕にとってかけがえのないものであることは確かだ。

 

 

ごちゃごちゃ書いてきたけど、1期6話における千歌たちが辿り着いた内浦の魅力ってなんなのって話は、"当たり前だと思ってたものが意外に魅力だったりする"ってのが答えなのかなぁと。つまり、綺麗な海、海を挟んで望む富士、美味しい海鮮、温かい人、そんな千歌たちにとって当たり前だと思ってた様々な要素が内浦の大きな魅力である、ということなのかなと思った。それは千歌たちが梨子の視点を借りて得た実感であり、僕が地元を離れて得た実感でもある。そんなふうに僕は1期6話を結論づけた。

 

 

夢で夜空を照らしたい」後、千歌のモノローグで話は締めくくられる。

 

私、心の中でずっと叫んでた。助けてって。ここには何もないって。でも違ったんだ。

この場所から始めよう。できるんだ!

 

 

ラブライブサンシャインを語るにおいて何度も言っているが、結局人生とは自分が物事をどう捉えるかどうかが全てなのだ。どんなものにだって自分が意味を見出すことができればそれは価値のあるものとなる。千歌は内浦に対して何もないと決めつけていた。けれど梨子の一言によって内浦に対する見方が変わった。新たに価値を見出すことができた。そうやって人は新しい価値を見出しながら人生を豊かにしていくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話は変わって劇場版。

 

 

Aqoursの9人で歌う最後の楽曲「Brightest Melody」。Aqoursはこれからを、この先を、高らかに歌い上げた。ラブライブで優勝したって、3年生が卒業したって、人生はまだまだ続くし、楽しいことはまだまだ沢山待っている、そんな希望を歌っている。

 

 

変わらないものなんてない。時が移ろう中で人も場所も変わっていく。それは自然の摂理で当たり前のことなのだけれどちょっぴり切ない。いつだって別れは寂しいものだ。

 

 

人生は出会いと別れの連続だ。僕はふと思った、何も出会いと別れは人に対してだけのものではないだろう、と。

 

どういうことか。出会いと別れは対人的なものだけでなく、自分の内側における出会いと別れもあるのではないか。

 

つまり、"別れ"を昔の自分との決別と捉える。何をしていいかわからずくすぶっていた自分との、何をやっても上手くいかなかった自分との、人見知りな自分との、本音を言えなかった自分との、"別れ"。そして決別したことによる新しい自分との"出会い"。

 

それが顕著であったのは可愛い劇薬こと黒澤ルビィだろう。1期1話のルビィと比べると、見違えるような成長した。ラストのNext SPARKLING前の司会進行役は本当に驚いた。あれも新しい自分との出会いと言える。

 

 

 

 

輝きを求め、沼津で活動を始めたAqoursが、その沼津で最大の輝きを歌ったことに意味がある。「夢で夜空を照らしたい」の後、千歌は"ここから始めよう"と言った。そして「Brightest Melody」の歌詞にもあるよう"描いたミライはイマになった"のだ。がむしゃらに駆け抜けて辿り着いた場所で、最大の輝きは響き渡った。沼津で灯った小さな光はやがて数が増え大きな輝きとなり沼津を照らしたのだ。

 

夢で夜空を照らしたい」は夕日が照らす学校の屋上で歌われているのに対し、「Brightest Melody」は朝日が照らすラクーンの屋上で歌われている。この対比も面白い。

 

 

僕は思う。"いつだって、どこだって、自分で意味を見出し、行動し続ければ人は輝ける"と。輝きは時間にも場所にも依存しない、縛られない。辺鄙な田舎町に住む普通の女子高生が始めたスクールアイドル。その活動は決して楽なものではなかった。特別な才能があるわけではない、恵まれた環境があるわけでもない、劇的な幸運があったわけでもない。けれど、けれど、輝けた。最大の輝きを僕は観た。

 

生きるうえで外的な要因って沢山あると思う。大抵が障害だ。どうしようもないことも多い。でも、多分、根本的な問題は自分の内にある。全部、内的な話に帰結する。輝きの原石はどこにでもあるし、それはきっかけがあればいつだって輝くことができる。自分が輝こうと本気で思えば輝ける。旅立ちの朝日は何度だって挑戦する者を照らす。それをAqoursが世界に証明したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

寄せては返す波の音。毎日のように見たこの海岸が妙に新鮮に見える。

 

「お付き合いいただきありがとうございました。」

 

「ダイヤも物好きね。こんな毎日見た景色を改めて写真撮っておこうなんて。」

 

「写真として残しておこうって気持ちはわからなくもないけどね。」

 

「ここで経験したことは決して忘れることはないでしょう。けれど、残しておきたかったのです。この瞬間の私の原風景を。この瞬間の私の気持ちを。」

 

 

さようなら私の原風景。こんにちは私の新しい夢。

 

 

 

 

 

 

 

 

キモオタ2人とギャル2人でキャバクラに行くことになった話

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質問:あなたにとって人生はなんですか?

 

僕の答え:僕にとって人生はネタブログを書くためにあるよ。それ以上でもそれ以下でもない。人生に価値はないし意味もない。けれど、、、(ここで空を見上げてから少し恥ずかしげに)けれど、人生はネタになる。

 

 

 

 

 

 

その日の始まりはとあるLINEのメッセージからだった。

 

仕事を終え、オフィスを出て、携帯を開く。

 

「今日飲みにいかね?」

 

メッセージを送ってきた彼、キモオタのナオキは今回の一連の騒動の何よりの罪人であり最悪のアジテーターである。

 

 

キモオタのナオキとは以前に相席屋デビューしてみね、という話をしてたから、その日はすんなりと相席屋に直行することになった。

 

 

 

ナオキ「とっととお持ち帰りしておセッセするンゴ!wデュフフwww」

 

僕「フガッ!フガッ!」

 

 

 

 

 

 

何かが足りない そう思った時は

暗い階段見てごらん

 

 

 

-始まりの地獄 相席屋 池袋東口店-

 

入店して店員から説明を受ける。とりあえず、長居すればするほど料金が跳ね上がるようだ。とっとと仲良くなって二次会に行くのが相席屋の鉄則だとか誰かが言ってた気がする。

 

店員に席へ案内される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわっっっっっっっっギャルだ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも全然可愛くねぇ

 

 

 

 

オタクの天敵、ギャル。ギャルを前にすると吃音症になってしまうんよね。

 

 

〜回想〜

 

ギャル「ねーなんでいつも敬語なの?」

 

僕「あっあっあっあっ」

 

〜回想終わり〜

 

 

 

戦々恐々としながら着席、乾杯。梅酒ガブガブ飲んでとっとと酔っ払ってしまえばええのや。

 

 

 

 

◆相手のスペック

 

名前:はづき

歳:21

顔面偏差値:42

属性:ギャル 

身長・スタイル:150くらい・普通

好きなタイプ:陰キャ(←は?)

 

名前:みつき

歳:21

顔面偏差値:40

属性:ギャル

身長・スタイル:165くらい・細身

好きなタイプ:高身長でマッチョ

 

 

 

 

 

 

意外に会話は盛り上がった。ギャルが普通にコミュ力高かったのもあったし我々もそれなりに頑張ったりしてそれっぽい雰囲気になってたのではないだろうか。

 

キモオタのナオキがはづきをいじって、はづきがギャーギャー言って、みつきは毒舌で、僕はクラゲのモノマネしてた。

 

あ、いや、別に馴染めなかったわけじゃないすよ!!キモオタのナオキとは付き合いが結構長いんだけど今までに見たことないくらいテンション高くてまじでキモいなぁってちょっと引いてはいたけど。キモオタが真のキモさを発揮する時ってリアルの女を前にした時なんだなって。

 

 

まぁ僕の好きな異性のタイプは黒髪クールの知的な女の子だからやかましいギャルとか路上に落ちてる犬のフンと同義なんすよね。

はーギャルとか全然好きじゃねーわ。ギャルもののAVとか全然興奮しないし。ほんと全然、、、、あれ?なんか楽しくね。ギャルってノリいいし明るいし結構いいやつなんじゃね?楽しいいいいいいいいいいいいいいいい!?!?!?

 

みたいな感じで、ブスだしギャルだしチェンジしたかったんだけど、話が妙に盛り上がってたから結局チェンジしなかったんすよね。

 

 

 

 

ここでミュータント登場。

 

相席屋池袋東口店の店員「しんちゃん」

 

こいつがほんとにやばかった。営業トークしに席まで来てたんだけどめっちゃトークが上手い。イケメン細マッチョ。コスプレイヤーらしい。なんだそのスペック、強すぎるやろ。相席屋の店員が全員あんな感じではないだろうけどしんちゃんは話を盛り上げつつ営業トークもしつつそして更に話を盛り上げるというやり手だった。

 

 

しんちゃん「お客さん、こんなに素敵な方がいらっしゃるんだからシャンパンを差し上げるのが男ってもんじゃないですか?」

 

僕「いやーしんちゃん、ほんとのほんとに頼みたいんだけどね、シャンパンは今度にするよ、ね?」

 

ナオキ「シャンパン一本お願いしまあああああああああああああああああああああああああああす!ww」

 

 

キモオタのナオキ、池沼か?こんなクソみたいなノリで会計が膨らんでくの怖すぎない?

ちなみにこのノリあと2回もやった。ぼ、僕も楽しんじゃってるううううううううううううううううううう!?!?!?

 

 

シャンパン、クライナー、テキーラ。何故かどれも一気飲み。お酒弱弱太郎の僕からするともうこれで頭グラングランだしベロベロに酔ってた。

 

 

 

頃合を見て会計へ。勿論、二次会なんて行く気はなかった。相手ブスだし。

 

帰ろうとしてたらしんちゃんがやってきた。

 

しんちゃん「お客さん達、はちゃめちゃ盛り上がってたし是非二次会行った方がいいですよ!」

 

相席屋の店員が言うことじゃねーだろwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二次会に行くことにwwwwwwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解散!って言えない僕も僕なんだがな。

 

 

 

 

レシートを見たらなんと3時間もいたらしい。相席屋に3時間も滞在するバカは後にも先にも僕らくらいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

会計:37000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光射さないその場所で開く扉があるから

 

 

 

 

二次会、どこ行くかはなんも決めてなかった。みつきがガールズバーが好きでよく行ってるらしいから4人でガールズバー行くかってなった。

 

入ったお店が満席でどうするかってなったんだけど、はづきが隣のキャバクラでいいんじゃねって言って誰も反論しなかったから行くことになった。

 

 

僕もキモオタのナオキもキャバクラは行ったことなかった。初めてのキャバクラが男女4人で行くってカオスすぎる。カオスソーサラーかよ。

 

 

地域最安値を謳ってるお店だった。看板には嬢は18〜21歳で高校の制服を着て接客すると書いてあった。なんだ、最高か。

 

 

 

麝香の強さ まとう目に誘われてみて

 

 

 

-続く地獄 high school marya-

 

入店。うわっすげぇ。銀魂でしか見たことない世界が目の前に…嬢が沢山いる…や、や、や、かなり可愛い…楽園やん…。

 

 

まじで会話という会話をしてなかった気がする。ギャル2人が酒を頼ませようと煽り、キモオタ2人が酒持ってこーい!wって絶叫してただけ。地獄。嬢はほんわか笑ってる。天国。カオスソーサラーかよ。

 

 

てか僕の隣に座ってた嬢のひなこちゃんまじで可愛かった。なんなんだあれ。ほんとにガチ恋なんだが。

 

どこまでお触りしていいのかがわからなかったのが難点だったね。最初に聞いときゃ良かった。他の客見た感じそこまで過剰なのはできないっぽかったけど。手繋いでるだけで終わってしまった。まぁキモオタ童貞の僕からすればそれだけで十分幸せ♡だったけど。

 

ひ、ひ、ひなこちゃん!僕の二の腕におっぱいがあたってるううううううううううう!!!うひいいいいい!!!!

 

 

 

 

え、てか、ギャルはいつまでいるの?もう帰っていいよ。ついでにキモオタのナオキも帰っていいよ。僕とひなこちゃんだけにしてくれないかな?

 

 

 

 

 

 

 

ひなこちゃん、最初19歳です♡って言ってたのに僕が絶叫して頼んだシャンパン飲んでてひっくりかえっちゃったよね。狂ってるなぁ。そもそもな話、キャバクラって未成年働いてええんか?

 

 

 

 

 

ギャル2人は嬢経験者だった疑惑。なんかよくわからん言葉が飛び交ってたね。「場内指名」「本指名」とか。よくわからん。

 

 

 

社会派情報提供ブログとしてキャバクラの料金システムでも話そうか。

 

まずセット料金がある。60分5000円、みたいな。で、指名とお酒で料金が膨らんでく感じだね。あと時間延長料金もある。うん、シンプル。

お酒頼む時は注意が必要だね。なんかオレンジジュースみたいなのが一杯2500円くらいする。僕らは8杯くらい頼んでたね…ア、ア。

 

 

 

 

 

ギャルは途中で帰った。連絡先交換してないから一生会うこともないだろう。我々も少してから帰ることに。てか、会計我々持ちかよ。

 

 

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会計:67000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秘めていた願望がこぼれる夜は

 

 

 

 

 

 

一晩で一体いくら失ったんだ。

 

 

 

クソクソのクソ。

 

 

 

キャバクラはもう行かん。絶対行かん。

 

 

 

 

 

終電ねぇし。

 

 

 

 

 

僕、次の日会社の同期とディズニー行く約束してるんだが。絶対二日酔いやん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーひなこちゃんまじ可愛かった。また会いたいなぁ…

 

 

 

 

これはひなこちゃんからの営業line

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文章を書くということ

家から徒歩10分くらいのところにボロい定食屋がある。店の名前は「ほかり食堂」。こっちに引っ越して1年が経とうとしているけど1度も入ったことがなかった。ボロい定食屋より家系ラーメンを食べたいという欲求に軍配が上がるのは仕方がないことだ。

 

その日は特に予定のない土曜日で、よく晴れていた。桜は散り、葉が茂り、ピンクと緑のまだら模様が街を彩っていた。唐突に叫びながら走り出したい衝動に駆られたけどやめておいた。かわりにボロい定食屋に入ってみようと思った。

 

「ほかり食堂」は木造の建物で、出入り口は建てつけの悪いガラスの扉だった。テーブル席が10もある結構な広さ。眼鏡をかけた青年と小太りな中年男性が既に席についていた。カウンターから厨房を覗けるが推定85才の老人が1人でせかせかと料理を作っていた。あの老人が1人で切り盛りしているのだろうか?もしこの店が満席になったらどう考えても回らなくなるだろう。

 

メニューをちらっと見て、厨房に向かって注文をした。老人はふらふらとこちらに向かってきて「ちょっと待たせることになるかもしれないけどいいかい?」と言った。僕はもごもごと肯定とも否定ともつかない返事をして席に戻った。熱いほうじ茶が孤独の輪郭を曖昧にする。天ぷら定食が運ばれてきたのは35分後だった。お盆に定食をのせて老人は手を震わせながらゆっくりと僕の席までやってきた。老人は何か言ったがよく聞き取れなかったから微笑を浮かべておいた。

 

天ぷら定食は美味だった。

 

 

 

 

 

 

はてなブログを開設して1年が経とうとしている。思っていたより沢山の記事を書くことができた。その多くがラブライブサンシャインについてだ。ラブライブサンシャインがあったからこそここまで記事を書くことができたと言ってもいい。

 

実は大学1年の頃にFC2でブログを開設していた。動機は記録だった。その時その瞬間に思ったこと感じたことを残そうと考えた。人は忘れてしまう生き物だから。ちまちまと記事を書いていた。ただ、あんまり続かなかった。単にめんどくさくなったってのもあるし、わざわざ書き残そうとするほど何かを強く思うことが殆ど無かったのだ。なんとなく書いてみるも無理やり捻り出した僕の文章は薄っぺらかった。文章を書く意義を見出せなくなった。

 

 

 

大学1年の頃、僕は漫然とオタクな日々を送っていた。チェックのシャツに紺色のスキニー、曇天が似合う18才の青年だった。大学生活もこんなものかと思っていた。人生も案外退屈だなと思っていた。

 

 

ラブライブサンシャインにはまったことは僕の人生において大きな転換期だった。昔からアニメオタクではあったけどのめり込むほどアニメに夢中になることは殆どなかった。物語、ライブ、ゲーム、幅広い展開、多くのイベント、規模、タイミング、要因は色々あるがとにかくこのコンテンツに魅了された。のめり込むことは楽しかった。鬱々としていた僕の大学生活は少しだけ明るくなったような気がする。オタクであることは変わらなかったけど、ラブライブサンシャインを通して前向きな人間に変わった気がする。

 

 

Twitterでたまたまラブライブサンシャインのブログが流れてきた。とても、とても衝撃的なものだった。自分の好きなコンテンツをとことん語るそのブログは活力に満ちていた。熱い、厚い、その内容に心を震わされた。久々に文章を書こうと思った。自分の好きなコンテンツについて自分の想いを語る。文章がスラスラと出てきた。想いが溢れてきた。何かが変わる予感があった。これが2018年の5月、1年前。

 

 

 

「世界に変化を望むのであれば、自らがその変化になれ」

 

 

ガンジーの言葉だ。僕が初めてこの言葉に出会ったのは中学の頃で、冷や水を頭から被ったような気分だった。これほど力強い言葉があるのかと、畏怖すら覚えた。当時はこの言葉の意味を自分の中に落とし込めてはいなかった。今もこの言葉の意味を理解できているかは怪しい。自身が変化になることは想像以上に難しい。障害も多いだろう。けれど、多分、変わろうとすることに意味があるのだ。僕はそう思っている。

 

 

 

ひとつの確信がある。アウトプットは人生を豊かにする。文章を書くことに限らず、演奏をしたり、絵を描いたり、動画を作ったり、手段は多様だ。正直、アウトプットは大変だ。めんどくさいし疲れる。ただそのめんどくさい先に達成感という大きな感情が待っている。これまでずっと何かを享受してばかりだった。アニメ、映画、小説、漫画、等々。時に笑い、時に泣いた。心を動かされた。しかし、どうしてかずっと退屈な気分だった。それは多分、あくまでそれらが向こう側の話だからだろう。自分以外の誰かの物語だからだ。

 

考えをまとめ文章を書くことは自分が何者か確かめるような感覚だ。文章を書くことで自分を世界に証明していると僕は思っている。

 

やっと僕は自分の物語を歩むことができているのではないだろうか。文章を書くことは自分にとってひとつの指針となりつつある。しかし同時に問題もある。夢中になれる何かがないと文章を書くのは難しい。心が動くような何かがなければ文章はなかなか生まれてこない。だからこそ好きなものを好きでいる努力がいる。それはオタクコンテンツに限らなくてもいい。

 

 

 

退屈を感じたくない。漫然と生きたくない。もっと良い文章を書けるようになりたい。工夫次第で変えられることは沢山ある。

 

だから僕は文章を書く。

【超検証】出会い系アプリでオタクに彼女ができるのか

 


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「恋愛感情なんてね、一時の気の迷いよ、精神病の一種なのよ」(2006/涼宮ハルヒ)

 

 

 

 

社会人になってからというもの、友達との飲み会での話題が結構変わった。お互いの仕事の話は勿論だけれど、街コンで彼女を作ったやら相席屋で出会った人とパコったやら…いや、みなさん積極的じゃない!?社会人ってそういう感じなの!?女性声優の写真見ながらシコってるだけの僕と随分違くないですか!?

 

 

 

てなわけで、僕も積極的になんかやってみようかなと思ったわけです。

 

 

 

 

そういえば、周りに出会い系アプリをやってる人がいなかったから、その新境地でも開拓しようかなと思い、出会い系アプリを始めることに決めました。まぁ街コンなんて行っても陰キャラ晒して終わるだけですし。

 

アプリはpairsを選びました。pairsを選んだ理由は広告の女の子が可愛かったから。

 

 

 

さて、まずプロフィールを設定する。自己紹介文はテンプレートが用意されていたのでそれを適当に編集して完成。問題は顔写真である。他のアカウントを見ると結構モロに自分の顔写真晒してる人多い。

 

顔。それはこの世で何よりも重視される要素。顔が好まれなければ全ては始まることはない。顔が悪いすなわち虚無である。

 

果たして自分のキモオタフェイスを晒したところで誰かと仲良くなることなど可能なのだろうか。適当なイケメンの写真をプロフィールにしても良かったが、メッセージを重ねて会って親密な関係になるまでを想定してるからそれはなしとなる。

 

そもそも自分の顔が写っている写真がカメラロールに全然ない。困った。スクロールしまくってやっと見つけたと思ったらなんとも微妙な表情をしている。困った。

 

てなわけで、ウエイ界の重鎮、snowさんをインストールした。これで僕もウエイの仲間入りだ。自撮りしてみよーっと………………

 

 

 

 

 

きっっっぅぅぅぅ!?!?!?

 

 

 

なんだこれは

 

 

カマキリ二等兵みたいなやつがいる。あ、これ僕か。なーんだ僕か。snowさんってすげーな、ミラクルチェンジしてるじゃん。

 

もうね、森羅万象天地創造だよ。だって僕がカマキリ二等兵になれるんだもん。みんながsnowさんを崇める気持ちもわかるなほんと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てか、カマキリ二等兵ってなんすか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美意識を極限まで高めた結果、snowさんを使って逆にキモい写真が量産されてしまった。よくよく考えたら自撮りなんて初めてしたな。自撮り難しい。snowさんは諦め、普通にカメラロールから適当に自分の写ってる写真をチョイスしてプロフィールに設定した。

 

 

 

基本的に出会い系アプリは有料である。厳密に言えば、男は有料、女は無料。なんだこの格差。迷ったあげく3ヶ月コースを選択。3ヶ月で1万円。ちょっと調べたけど相場的には高くもなく安くもなくって値段設定っぽい。まぁ街コン1回の参加が7000〜9000円って感じだからそれと比べればコスパはいいのかね。

 

 

登録日 2019/1/6

 

 

 

 

-恋はまだまだ 謎に満ちた遠くのパッション-

 

登録して2日目。

 

 

 

 

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あ、怪しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ

 

マルチ商法なのか?宗教勧誘なのか?なんにしても怪しすぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ

 

これは絶対ブログのネタになると思い返信。

 

 

 

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すいすいと会う詳細が決定。21時に池袋駅いけふくろう前で集合。仕事を19時に切り上げ、とりあえず吉野家へ。牛丼大盛りを食いながら何故かギンギンだった。そういえば女の子と2人でデートするなんていつぶりだろう。時間が余ってたから喫茶店に入ってスマホいじりながら時間を潰す。

 

 

 

集合時間5分前、メッセージを送ってみるが返信はない。

 

 

集合時間10分後、メッセージを送ってみるが返信はない。

 

 

なんとなく察した。

 

 

集合時間30分後、僕はそそくさと喫茶店を後にした。

 

 

 

 

 

くっそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

 

 

 

 

-ごまかさないで私の瞳のなかに灯した知らない情熱-

 

登録して10日目。

 

 

 

 

そこそこメッセージしてた人からまさかのお誘い。今回は流石に会えそう。15時に渋谷駅集合とのこと。

 

14時45分に渋谷駅に到着し、とりあえずトイレへ。鏡で改めて自分の姿を見て少し驚く。なんというキモい男なんだ。こんな人間と恋愛したいと思うやつがいたらそいつは狂ってるとしか言いようがない。

 

トイレで鏡と向き合いながら自身への嫌悪感でどうしようもなく死にたくなってしまった。

 

 

女、20分くらい遅れると連絡してくる。仕方なく渋谷の街行く人を20分も眺めるはめになった。

 

 

さて、件の女とご対面。

 

女「はじめまして〜♡」

 

僕(なんだこのブス)

 

出会って2秒で帰りたくなった。とんでもないハズレを引いてしまった。え、ほんと帰りたい。

 

だってこんなん画像詐欺やん。snowさん使いこなしすぎでしょ。大阪のマットのお店もなかなかの画像詐欺だったけど今回のも酷い。え?これが現実なの?

 

行きたいカフェがあるらしくついていくことに。しかし何故か向かってる途中にあった別のカフェを見て、「やっぱここにする〜♡」と。

 

は?何その唯我独尊キャラ。そういうの許されるの惣流アスカラングレーだけだから。

 

席に着き、トークタイムスタート。

 

女「私、人脈って大事だと思ってるんです。」

 

 

で、出た〜〜〜〜〜〜〜

 

出ましたよ人脈大事マン。就活してる頃、よくいたなぁこういうやつ。その心意気は評価したいがどう考えても仲良くなれそうにないタイプ。

 

 

3時間、あれやこれやとお喋りして解散。別れた後の徒労感。

 

 

 

 

 

-ずるいよずるいよ 本音を隠してる ほらまた目が合うくせに-

 

登録して1ヶ月。

 

思ったより怪しげな勧誘をしてくるやつが多い。やっとマッチングしたぜと思ったら、あっ(察し)みたいなパターン。僕の純情を弄ぶんじゃねーっ!

 

まぁ文句はありつつ色々試行錯誤はしたわけですよ。女の子との会話術というブログを読んでみたり、line交換して仕事終わりにパルコの階段で女の子に電話してみたり、と。結構仲良くなった人とのメッセが急に途絶えてしまって悲しみにくれたりもしました。

 

 

ただね、オタ活が忙しかったり仕事で疲れてメッセ返すの忘れてたりして段々アプリと疎遠になっていってたのも事実ではあるんですよ。

 

そもそもね、はじめましてから始まるメッセを何度も何度も何度も何度もやるのは疲れる。大変でしょ!?なんやこれ!?気狂うわ!?うんち!?

 

てな感じで日に日に出会い系アプリのやる気がなくなってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

この世界の誰一人見たことがないものがある

それは優しくてとても甘い

多分見ることができたなら誰もがそれを欲しがるはずだ

だからこそ誰もそれを見たことがない

そう簡単には手に入れられないように世界はそれを隠したんだ

だけどいつかは誰かが見つける

手に入れるべきたった一人がちゃんとそれを見つけられる

そういうふうにできている

 

 

 

僕は本当に見つけられるのでしょうか。僕はやっぱりロマンチストだから運命的な出会いがあるって今でも信じてるし、システマチックな出合い系アプリなんてやっぱりナンセンスなんですよ。櫛枝実乃梨は恋愛を幽霊に例えていたけど、僕も全く同じ気持ちで。そんなの本当に存在するのって懐疑的なわけですよ。ま、女子高生と20代男性が同じ恋愛観を持っているってそれはそれでホラーなんですけどね。真に怖いのは幽霊なんかじゃなくて20歳超えて童貞でいる僕の方である、、ってやかましいわ!

 

 

 

 

-私の針痛く痛くしない 優しく見つめ合えば痺れるパッション-

 

登録して2ヶ月。

 

特に進捗ないので雑談でも。同期の女が8月くらいに彼氏ができたと言ってたんですよ。あんまり覚えてないけど友達の紹介で付き合ったみたいなこと言ってて、今時も紹介とかあるんだなと思ったのよ。で、この前、居酒屋でみんなで飲んでた時に実は今の彼氏、出合い系アプリ繋がりなんだよね〜って言っててヒョエエエエエエエエエエエってなった。めっちゃ身近に出合い系アプリ使ってるやついた。しかも付き合ってるし、もう6ヶ月目やし。なんなら使ってたアプリ、僕と同じpairsだったwww

 

 

 

 

-なんで水の中でも息ができるの 多分さっき飲んだ熱いお茶のせいかな-

 

登録して2ヶ月と2週間くらい。

 

有料会員期間が残り10日となった。もうほんとやる気が0に近かったからプロフィールの画像をイケメンの友達の写真に変えた。めっちゃマッチング来た。ありえんくらいマッチング来た。僕は静かにアプリをアンインストールした。

 

 

 

 

 

総括。

口コミとか見てると結構pairsは出会い系アプリの中でも出会える方だそうで。3ヶ月もやって1人しか会ってない僕って一体なんなの。まぁ割と面白かったよ。もう一生やらないけどな!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「恋愛感情なんてね、ないよ」(2019/僕)

 

 

 

 

 

 

 

ケムリクサ 感想・考察

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自分は"好き"に正直であるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤虫が闊歩し、常に危険と隣り合わせ。刻々と減る水。

 


ただ意外にも姉妹達はそこまで悲観的ではなかった。心を荒ませてはいなかった。何故か。それは自分の"好き"を持っていたからだ。

 


姉妹はそれぞれ自分の"好き"を語る。りょうは"戦うこと"、りくは"触感"、りつは"育てること"、りなは"食べること"、りょくは"知ること"、それぞれ自分の"好き"をわかっていて、それに正直だ。

 


自分の"好き"を持っているということはつまり、生きることを楽しめるということである。

 


りんは自分の"好き"を持っていなかった。安堵も安息もない日々にりんは希望を見出せてはいなかったのではないかと思う。姉妹を守ること、それだけを礎に生きていた、そんな印象だ。

 

 

 

 

 

 

 


先日、イチローが引退した。あの野球選手のイチローだ。私は野球にはそんな興味はないが昔からずっと知っている選手が引退するというのはなかなか思うところがあった。ずっとプロ野球選手として活躍してきた末の引退の瞬間というのは重みがある。80分くらいの引退会見の動画を私は部屋でぼんやり眺めた。

 


(子供達に何かメッセージをという質問に対して)

「自分の好きなこと・夢中になれることを見つけて欲しい。それは別に野球でなくても良い。そうすればそれにエネルギーを注げるし、壁にも立ち向かうことができる。」

 


細かい文言は違うだろうけど大体こんなことを言っていた。結局、人生というやつはこれに収束する。自分の好きを見つけろ、それに夢中になれ、と。ジョブズも似たようなこと言ってたね。

 


生きていくのに大事なことって結構シンプルだ。イチロージョブズたつき監督も伝えたいこと(伝えたいことというよりは生きて感じた実情みたいなもの)はシンプルな真理だ。

 


しかし、これが意外に難しい。

 


現代社会において、どれだけ自分の"好き"をわかっている人間がいるだろうか。スマホというやつは確かに便利だが、いろんなものが薄っぺらくなった。スマホ一台持っているだけで、いくらでも時間は潰せる。頑張らなくても、工夫しなくても、適当に楽しく過ごせてしまう、凄い代物。ただなんとなく薄っぺらい。表層をさらっと触っただけで終わってしまうのが現代社会の有様だ。スマホにそんな嫌悪感を抱いているのは私だけだろうか?スマホがない生活はもう想像も出来ないけど、同時に自分の"好き"を知らずに生きる人間が結構多いという現状に危機感を感じてしまうのだ。

 


「好きなものを見つけるって、多分嫌なものを見つけるより難しいんだナ」

 


これはりなの台詞だけれどなかなか慧眼だ。嫌なものってのはぽんぽん思いつくし、話題にもしやすい。愚痴を言いたくなる時もあるだろう、陰口を叩きたくなる時もあるだろう。愚痴を言えばスッキリするし、他人の陰口で盛り上がることだってある。私なんかは他人の陰口を言うのが大好きだけど、まぁ虚しいよね。ただただ虚しい。何か好きなことに夢中になることの方が何億倍も有意義だし素敵なことだ。

 

 

 

 


リリという女の子がいた。人間が転写されて生まれた人間のような何か。個人的にはリリの一連の話はまじで救いないし報われないなぁと思った。あの意志は純粋で尊いけどやっぱ悲しい物語であることは変わりはない。最後にメモ書きを消すのが凄いよね。ワカバを救うために自身をケムリクサにしようとして、なんか最後の最後にワカバはもう助からないことがわかっちゃって、ギリギリのところで新しく生まれるケムリクサ達に自由に生きてと言うのどういう精神構造してんだ。狂ってるでしょ…。

 


リリの願いを知ってか知らずか姉妹達は自由に生きるわけですけどね。たつき監督はそこまで考えてはないかもしれないけど、ここの物語の構成が結構面白いなと思ってて。どういうことかと言うと、人間のエゴで生命体を生み出していいのかという問題提起をしてるのかなと感じた。具体的にはクローン問題を題材にした、小説「わたしを離さないで」や映画「私の中のあなた」を思い出した。臓器提供とかそういう目的の為にクローン人間を作っていいのか。クローンだとはいえそれは人間であり意志を持っている。自由に生きる資格を持っているはずだ。そういう問題。結果的にリリは自由に生きてと言ったわけだけど、微妙なラインではある。

 


まぁ何が言いたかったかといえば、りんは記憶の葉で自分の出生及びリリの一部始終を知ったけど、そのことを知ったからといってりんの中で何かが特別に変わったことはなかったのではないかと思う。わかばを助けようととっさに動いたのはりん自身の意思。リリの映像を見たからとかそういうのは関係なくて、りんが自分で選び、自分の意志で行動した。ラスト、りんがわかばに好きと告げたのもそれは自分だけの気持ちだった。そこが良いなと。

 

 

 

 


自分の"好き"に正直に生きる。それはとても素晴らしいことだ。そんな人生賛歌の物語、それがケムリクサだと私は思う。

 

 

 

私は逆説的に言えることもあると考えた。1島を出ようかどうかと姉妹で議論するシーンがあった。りんは可能性に賭け、1島を出ることを選択する。水を求める旅へ。

 


もし、自分の"好き"が見つからないなら新しい一歩を踏み出せばいいと。そうすることで見えてくるものもあるかもしれないし、知らなかったものに沢山出会えるだろう。

 


りんは新しい一歩を踏み出したからこそ自分の"好き"を見つけることができたとも言える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色々つらつら書いたけど本当に素晴らしい作品に出会えた。まぁまだ消化しきれてないところもあるしまたなんか書こうかな。私ももっと"好き"に正直に生きてみようと思いました。ま、現実はなかなかそう上手くはいかないんすけどね(爆笑)。