ぽけてん

someone in the crowd

ラブライブサンシャインのコラボ展開を振り返る

 

 

 

 

プロジェクト発足から4年と数ヶ月。ラブライブサンシャインというコンテンツは非常に大きなものへと成長した。ここまで成長したのは先代が築き上げた土台があったという要因も大きいが、それを抜きにしてもシンプルにラブライブサンシャインが魅力的なコンテンツであったからだろう。

 

アニメ、ゲーム、ライブの展開は勿論、それ以外にも幅広い展開を行っていて、例を挙げると枚挙に暇がない。個人的に注目しているのはコラボによる展開だ。別の企業やコンテンツと協力することで新しいサービスを提供するコラボ展開。本記事ではそんな今まで行ってきたコラボ展開をいくつかピックアップし、懐かしんだりコラボの所感を語ったりしていこうと思う。

 

本記事はコラボ展開のレポートをしたいのではなく、コラボすることによって生まれた"何か"に着目する。

 

 

目次

 

 

 

 

 

 

 

【沼津まちあるきスタンプ】

 

何とコラボか。沼津市全体とコラボだ。規模がでけえ。

 

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伊波杏樹さんが繰り返し仰っているように、ラブライブサンシャインは沼津の魅力を伝える役割も担っている。そしてその役割はしっかりと全うされていて、我々オタクは完全に沼津に魅せられている。元々豊富な観光資源があって素敵な土地であることには違いないが、はまっている作品の聖地となればもうこれは好きにならざるをえない。

 

ラブライブサンシャイン沼津市全体を舞台にしているため、聖地を巡るだけでも十分に沼津を楽しむことはできる。しかし、我々は思うのだ、より深く沼津を楽しみたい、と。そう思わせる魅力が沼津にはある。それは美味しい海の幸かもしれないし、雄大な景色かもしれないし、気さくで温かな街の人かもしれない。

 

より沼津を堪能したい、その想いの一助となっているのが「沼津まちあるきスタンプ」だ。いや、"一助"ではなく、"起爆剤"と評した方が正確かもしれない。このまちあるきスタンプがあることでオタクの沼津へのリピート率をかなり上げているのではないかと僕は思う。何故なら沼津で遊ぶ"きっかけ"になるからだ。"まちあるきスタンプを集める"という名目で単に聖地巡礼をするだけでは味わうことのできないディープな沼津を堪能することができる。

 

まちあるきスタンプ、発想自体は目新しいわけではない。尚且つリスクも潜在する。街の人間の受け入れる心がなければ成り立たない企画である。けれど、ご存知の通り、まちあるきスタンプは現在も新規イラストが次々に生まれるほどの勢いを持っている。そう、街の人間に温かく支えられ無事展開を続けているのだ。市とアニメコンテンツのコラボがここまで広がりを見せているのは他では見られない。これもラブライブサンシャインの大きな魅力のひとつだと僕は思う。

 

スタンプを集めるために様々なお店に足を運ぶ。

 

宝石・時計の市川のおじちゃんからきつねの嫁入りの話を聞いて結婚してーってぎゃん泣きしたり、みかんを大量に買ってるのにマルカのおばちゃんからさらにみかんのサービスを貰って優しさにビタミンが溢れ出したり、あいきゃんがこの前来てくれたと自慢していた阿見屋Pのおっさんにあいきゃん可愛かったですかって聞いたらただただニヤリとされたり…

 

こういう交流を通して、少しだけ沼津に詳しくなれたり人の温かさに触れたりできるのがとても素敵だと思う。自分の足で赴き、お店の人と喋り、スタンプを押す。こんなシンプルな行為だけど、スマホを眺めているだけでは手に入れることのできない感情がそこにある。それが面白い。

 

そんな僕もスタンプ帳は2冊目で集めたスタンプの数は期間限定のも含め60ちょい。結構集めたなぁ思っていたけど、先程HP除いたら通常のスタンプって今90種類もあるようで。まだまだ集めていきましょ。

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"沼津をもっと楽しみたい"という気持ちに火をつける「沼津まちあるきスタンプ」。スタンプを押した数だけ思い出が積もり、心が満ちていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リアル脱出ゲーム】

 

たかが脱出ゲーム、されど脱出ゲーム。

 

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"本物"のラブライブサンシャインがそこにあった。

 

第1弾「孤島の水族館からの脱出」は淡島で開催され、第2弾「学校祭ライブ中止の危機からの脱出」は各都市のZEEPで開催された。

 

脱出ゲームの魅力はAqoursと同じ目線で物語を体験できるところだ。Aqoursと共に謎を解いていくうちに本当に自分があちらの世界に入り込んでしまったように錯覚する。当時、僕はあの感覚を没入感と評した。目には見えない、しかし、確かにAqoursは"そこ"にいるのだ。

 

「孤島の水族館からの脱出」では実際に淡島を歩き回り、各スポットで音声を再生する。同じ景色を見ながら隣でAqoursのメンバーが喋ってるように思わせるつくりになっていて、謎を解きつつも色々な話を聞くことができる。淡島の文化についてだったり、メンバーの意外な一面だったり、アニメでは語られなかった裏話であったり。こういう形でアニメ本編に厚みを持たせていくのほんと天才だ…(ブログ書くためにサブストーリー聞き直してたけどやっぱめっちゃ面白い)。

 

そしてただただ楽しいだけがこのコンテンツではない。ラブライブサンシャインとしての"メッセージ"がこの脱出ゲームにもしっかりと組み込まれている。何度か界隈をざわつかせた10人目問題があるが、これに関して運営はいつからかずっと一貫した姿勢を続けている。そしてその姿勢は脱出ゲームも共通だ。

 

"あなたはAqoursの10人目のメンバーであり、あなたも含めて輝くことがAqoursの輝きだ。だから私達9人も頑張るからあなたも精一杯頑張って。"

 

Aqoursと同じ目線で物語を体験した後だからこそ、このメッセージはアニメやライブと同等、またはそれ以上に刺さる。あまりにもリアルで直接的に殴られるのだ。

 

「学校祭ライブ中止の危機からの脱出」でそれは顕著で、Aqoursってのは一方的に輝き照らしてくれる存在じゃなくて、よいつむや我々オタクを含めた10人目が頑張ることで相互的に輝くことができる、そう受け取ることのできる構成だった。何者でもなかったよいつむや我々オタクがAqoursを見て、自分にも何かできないかと動き出すのがラブライブサンシャインなのだ。輝きはみんなでつくる、それがラブライブサンシャインなのだ。

 

アニメも終わり、ラブライブサンシャインという"重さ"から少し離れたと思ったらこれだからね、びっくりよ。

 

まちあるきスタンプにも通ずるけど、自分の手足を動かして体験した経験は強く自分に残る。没入感の中で受け取った言葉は確かに自分の中に色濃く残っていて、それは僕の大きな糧となっている。

 

単なるコラボに留めず、こうやって丁寧に物語を扱ってくれる運営に偉大なる敬意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

富士急ハイランド

 

オタクあるある

・絶叫マシンに乗ってる時に家虎する

 

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近年稀に見る神コラボだった。

 

まず思っていたよりAqours一色に染まっていた。Aqoursメンバーによる案内放送(録音すれば良かった…)。各所で流れるAqoursの楽曲。案内放送と楽曲を堪能するためだけにたいして乗りたくもないメリーゴーランドに3回も乗っちゃったよ。オタクしか乗っていないメリーゴーランド、側から見たら地獄な。

 

加えて、書き下ろしイラストのパネル。コラボフードやコラボグッズ。楽園か!?そろそろまじで我々で出資して"ラブライブランド"作らへんか!?

 

 

そういや大学生集団の1人に果南のコースターを急に渡されたりしたな…僕まじで一般人みたいな身なりだったのに…オタクオーラが溢れ出てしまっていたのだろうか…

 

 

そんなこんなで夜が訪れる。1番の楽しみであった「Aqours Night Dream」。Aqoursの楽曲に合わせて花火が打ち上がるという企画だ。

 

本当に素晴らしい一夜であった。あの時の感動を言葉にするのは難しい。

 

 

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Aqoursメンバーの前説の後、楽曲が流れ始める。セトリは「未来の僕らは知ってるよ」「未熟DREAMER」だった。楽曲のリズムに合わせて大輪の花が闇夜で咲く。色彩豊かな花々が曲を飾る。こんなに上手くリズムに合わせて花火が開くよう調整できるものなのだろうか。ただただその演出力に驚く。

 

打ち上がる煌めきと最高の楽曲に包まれ、高揚感で満たされる。これは幻夢か?

 

そして身体に電撃が走る。あ、これソロのパートごとに花火の色を合わせているな。9色の花火を使い分けてる…!もうこれは単なる花火ショーではない。"ライブ"だ。

 

未熟DREAMERの最後の一音が鳴り終わった後、あたりは拍手に包まれた。網膜に焼き付けられたナイアガラの花火を感じながら僕はただただ呆然としていた。

 

〜〜〜〜

 

 

 

多分僕が1番感動したのは、たかがアニメコンテンツのためにあそこまでの花火ショーを作り上げた運営の気概なのかもしれない。ここまで作り込む!?と。

 

もしかしたら楽曲に合わせて花火を打ち上げることくらい難しいことではないかもしれない。今はなんでもパソコンで計算できるからね。けれど、だとしても、あそこまでの花火ショーを作ったのは凄い。パートに合わせて花火の色を変える発想があまりにもオタクすぎる。

 

花火って採算悪いってよく聞くじゃないですか。一発打ち上げるにも数万円かかるとか。有名どころの花火大会なんかは毎年やってるけど、資金に余裕のない地方の自治体なんかは花火大会の開催を見送ったりしてるし。で、そんな利回りの悪い"花火"というサービスを利用しようとした決断が面白いなって。あれだけ要求した花火ショーって結構お金かかっちゃうと思うし。でも、そういう採算とかとりあえず置いといて新しいことをやろうと運営は思った、と僕は勝手に解釈してる。"ラブライブサンシャイン"×"花火"でどこまで新しいことができるか。それに挑戦しようと思ったのだろうと。

 

まぁかなり勝手で都合のいい解釈ってのはわかってるんです。けど、僕はあの夜に"可能性"を感じた。それは花火だけじゃなくて、"ラブライブサンシャイン"×"何か"でもっともっと面白いことが出来るのでは?例えば廃れていく一方の伝統工芸とコラボすることで再生を図る、とか。そういう力がラブライブサンシャインにはあると思うんです。だってビッグコンテンツですもの。ラブライブサンシャインを入り口に世界をもっと広げられる。コラボという無限の可能性。

 

ま、オタクの妄言と笑ってください。でも、そういうコラボが増えると世界ってもっと面白くなると思いませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【終わりに】

 

ボリューム感のあるブログになっちゃった。ひとつひとつ分けて記事にしても良かったくらいだ。ま、こういう記事もたまにはいいでしょう。

 

今回あげたコラボ以外にも沢山展開があるしラブライブサンシャインはやっぱりビッグコンテンツだなぁと。恥ずかしながらシャドバとグラブルのコラボは未履修なので誰か詳細なレポを書いてください。

 

本記事を書くにあたって昔の写真を見返していたんだけど、なんか懐かしくて泣けてきちゃってね。あーこんなのもあったなぁとしみじみしてしまった。富士急ハイランドのコラボとか1年以上前だからなー。いつか記事にしようと思ってたらこんなに時間が経ってしまった。鮮度!!!

 

以下、懐かしの写真をペタペタと貼って締めとします。

 

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そういや"ラブライブ"×"ブログ"の #ラブライブログアワード2019 というのがtwitter上で開催されるようで。楽しみ〜