安田屋旅館の話。
千歌「ルビィちゃん、何読んでるの?」
ルビィ「ぅゆ、斜陽」
千歌「へ?」
ルビィ「太宰治の、知らないぅゆ?」
2018年某日、沼津に行った際、私は安田屋旅館で一泊しました。高海千歌の実家こと十千万のモデルとして知られる安田屋旅館です。
ラブライブが世界の中心と信じて疑わない私は安田屋旅館のホームページにはきっと"高海千歌の実家のモデルとなった"と書かれているのだろうと思っていたのですが、なんとホームページにはラブライブのラの字も書いてありませんでした。それどころか意外な文章が書かれていました。
"太宰治 ゆかりの宿 安田屋旅館"
私「へ?(cv.伊波杏樹)」
何故太宰治なのか。それは昭和22年2月から約1ヶ月間、小説家の太宰治が安田屋旅館に滞在し、 斜陽の第1章、第2章を執筆したことに由来するようです。
太宰治の斜陽は風光明媚な内浦で書かれたわけですが、内浦の清々しさとは真反対のとんでもなく暗い作品です。そもそも題名からしてね、ラブライブサンシャインとは対極すぎる。
斜陽には何度か"虹"という単語が出てきますけど、ラブライブでの使われ方とはかなり違います。斜陽では"一過性のもの"、"あるのかどうか不確かなもの"といったような意味で用いられています。恋の比喩として使われるわけですね。
まぁ太宰治抜きにしても、安田屋旅館は創業明治20年、内浦の超老舗の旅館で、国登録有形文化財にも指定されているめちゃくちゃ由緒あるところなのです。
オタクが気軽に足を踏み入れていい場所ではない…
さて宿泊当日、気を引き締めて安田屋旅館に足を踏み入れてみると…
ら、ラブライブゥぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
ホームページのあの硬派な感じは何!?つ、ツンデレ!?!?太宰治の見る影もないよ!?!?!?
お食事処ではラブライブカクテルとか飲めちゃいます。カラオケの設備もあるのでラブライブカラオケが開催されたりもするそうです。もうそれただのオタクハウスやん…
アニメの中の作画通りの旅館の内装を見て回れるのはやはりファンとしては嬉しい限りです。ここに高海千歌が住んでるのかぁと思うと感慨深い。
オーナーの方も凄く気さくな人で色々とお話を聞くことができました。
オーナーの方いわく、鞠莉を推しに挙げる人の数が一番少ないとか…
や、ヤメロォ!!
そんな話を聞きたかったんじゃないんだ(焦
海外から安田屋旅館に訪れる方も結構多いそうで、本当にラブライブは世界規模なんだなぁと驚かされます。
安田屋旅館に泊まるとなると一泊夕食朝食付きで1万8千円くらいかかります。老舗旅館となるとこれくらいかかるんですねぇ
〜回想〜
私「鞠莉の家のモデルの淡島ホテルは一泊夕食朝食付きでどのくらいかかるのかな?検索しようっと…………
ろ、6万円!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!
私の中古で買ったスマホは勝手に自壊し、100均で揃えた生活用品はたちまち溶解し、ドンキで買ったスーツは霧散した。
これが、資本主義の、暴力!!!
〜回想終わり〜
聖地巡礼するにしても色々お金がかかって大変ですよね。
頑張って貯金しよう…
聖地巡礼って凄い好きです。あの時この時、キャラクターはこの景色を見ながらどんなことを考えたのだろうと想いを巡らすことができるのってとても贅沢だなぁと。
また沼津に行きたい。次は淡島ホテル泊まりたい〜
さて、まとまりのない感じになりましたが今回はこの辺で。