ぽけてん

someone in the crowd

私の推しの話。

 

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夏とは良い季節です。真っ青な空に立ち昇る入道雲。蝉の合唱。汗を一瞬涼めるそよ風。木陰から溢れる眩い光。どこか遠くに、遠くに、行きたくなります。

 

 

 


この前の土曜日、駅前をふらふらと歩いていたら、コンビニの前でガリガリ君ガリガリしている小学生三人組を見かけました。

 

突然、襲ってくるノスタルジー

 

押入れの奥底で昔大事にしていたぬいぐるみを見つけたような。過去の場面場面が色を帯びて浮かび上がってきたのです。日差しの下、自転車に跨りながら友達とガリガリ君を食べる。夏ってそういうものですよね。なんか大事なものを思い出した気分でした。

 

 

帰り道、コンビニでハーゲンダッツを買ってクーラーの効いた部屋で食べたのですが、虚しい気分になりました。嘘です。ハーゲンダッツめっちゃ美味い。ガリガリ君とか今後一生食う気がしませんね。

 


ノスタルジーってなんでしょう。勿論、辞書を引けば言葉の意味はわかります。その言葉の深みを考えたいのです。考察好きな私なんかは、この胸を締めつける寂しさや切なさの意味を考えちゃったりして1日を過ごしたりするのですがみなさんそんな休日の過ごし方はいかがですか?

 

 

そういえば時の移ろいに敏感な女の子がいましたよね。

 

 

 

 

 

 

 


黒澤ルビィ

 

 

 

 

青春物語には必然的に有限性がテーマに含まれます。ラブライブサンシャインも例外ではなく、有限性を強く意識させる物語となっていました。そんな中、時の移ろいに特に敏感であったのが黒澤ルビィだったのではないかと思います。


2期では黒澤ルビィの複雑な心境を垣間見ることができました。やっとの思いで大好きな姉と大好きなスクールアイドルが出来ている。しかし、姉の卒業はもう間近。そんな嬉しさと寂しさがルビィの胸の内をモヤモヤさせるわけです。


…夜の帳が下りた内浦を走るバス。今日の練習も楽しかった。昨日よりも上手くダンスが踊れた気がする。そのな嬉しい気分の最中にいても頭の隅にちらつくのです。刻一刻と迫る卒業という二文字。寂しさがルビィを苛む。そんな光景が想像できてしまいます。


しかし、転機が訪れる。

 

 

 

 

HAKODATE

 

 


姉が大好き、スクールアイドルが大好き。背景が似てる鹿角理亞。

そんな鹿角理亞に黒澤ルビィは手を差し伸べた。あの、黒澤ルビィが!?気弱な小動物の黒澤ルビィが!?


スクールアイドルは雑誌の中で輝いていた。向こう側の世界だった。憧れは次第に欲に変わった。自分も輝きたいと思った。自分の想いに素直になった。一歩を踏み出した。

1期のルビィは能動的になることで自分の世界を広げました。では2期はどうだったでしょう。

 

姉が大好きだった。いつまでも甘えていたかった。

 

saint snowの敗退によって改めて姉の卒業と対峙しなければならなかった。時の移ろいを考えなくてはならなかった。

 

姉に安心してもらいたいと思った。似た境遇の女の子と手を取り合った。


2期のルビィは変わらざるをえない状況にいました。動いた歯車は止まらない。ルビィは更に先へ進まなければならなかったのです。

 

姉とスクールアイドルをやれる時間はあと僅か。今は楽しい。しかし先のことを考えると切ない。

 

楽しさと切なさを胸に歌い上げたAwaken the powerは本当に眩しい輝きとなりました。

 

 

 

 


時の移ろいの中で感じる寂しさや切なさ。厄介なことに寂しさや切なさというのは嬉しさや楽しさの影に潜んでいるものです。それでもなお、彼女はどうなるかわからない明日が楽しみだと言った。そんな彼女の言葉に力を貰った気がしたのです。

 

 


私の推し。黒澤ルビィ