ぽけてん

someone in the crowd

借金・後輩・働き方

 

 

ふと頭を過るのは自分の抱える借金のことだ。社会に飛び込んだ瞬間、僕は400万ほどの借金持ちとなった。借金、何かと言えば大学の奨学金なのだけど。

 

贅沢でもしようかなと考えた刹那、浮かぶ借金の金額。ニヤけかけた顔は一瞬で真顔となり、財布の紐はしっかりと閉まる。

 

都内一人暮らしだとなかなか貯金ができない。すり減っていく貯金額。僕は財布の紐は固い方だ(多分)。なのに貯金は増えない。不思議だなぁ。

 

確か僕の奨学金は240回分割払い、20年がかりで返す感じだった気がする。うける。まじでうける。20年ってなんだ?4年間だらだらと無気力に過ごした日々を20年かけて返済するとかなんのギャグなんだ。

 

悲しいことに、僕は無気力怠惰ゴミカス人間のため、大学の4年間をまるで有意義に活用できなかった。ずっと自己嫌悪していた。しかし、どうすることもできなかった。そんな虚無な日々の返済を僕は20年もしなくてはならない。虚無が虚無を生んでいる。虚無螺旋スパイラル。返済が終わる頃には40代。誰がハゲや。

 

最近、本当に大学に通う必要があったのかと自問している。あんな大金を払って得られたものはあったとのかと。答えはNO!僕は何も得られなかった、ようにも思えるが、冷静に考えると大学生だからこそできた経験はそれなりにあったはずだ。

 

具体的な経験を列挙するのはめんどくさいからしないけど、あんな無気力な日々でも頑張って探せば良いところもなくはない。ならば400万もの借金を抱えてでも大学に通う価値はあったんだね?と言われたら返答に悩む。難しい。

 

てか、学費が高すぎるのがクソ。まじでなんなんだよ。

 

僕と同じような状況の人間って沢山いると思うけど、こんな貧困な状態でどうしたら結婚とか子育てとか考えられるんだ。意味不明。ちんぷんかんぷん。ちんちんぷらぷら。へなへなへなへなわっしょいわっしょい。

 

社会人になって大学生の頃よりは金銭的な自由度は断然上がった。しかし相変わらず貧困だ。生活レベルが低い。というか生活が向いていない。一人暮らしを始めて思ったが、生きるのには考えることが沢山ある。実家暮らしの頃に見て見ぬ振りをしてきた多々諸々が僕を襲う。生きるってめんどい。

 

 

 

 

 

 

 

 

社会人2年目になった。後輩が出来た。僕の部署に来た後輩のA子はプライベートを重視したいと声高に叫んだ。A子はバレエに真剣女だった。定時に帰りバレエをやる、と入社してからずっと言っていた。

 

残念なことに、その願いは叶わず普通にA子は残業していた。A子は僕のいるチームの所属ではなかったからそこまで密に関わる機会がなかったが、側から見ても疲弊していた。

 

あまりにもきつそうにしているから話だけでも聞いてあげようとなり、僕と僕の同期とA子とA子の同期で飲みに行った。A子は無限に愚痴った。定時に帰れない会社なんておかしい、と。その愚痴を聞いて僕は疲弊した。

 

僕の印象から言えば、A子の愚痴はお子ちゃまのわがままとしか思えなかった。しかし、そう思ってしまった自分に少し驚いた。

 

僕も入社前は「残業は悪!ガチ定時でアニメ鑑賞!」と慟哭していた。

 

僕は社会に染まってしまったのか?否、そうではない。

 

お恥ずかしいことに僕は結構仕事を頑張りたいと思っている。その為には多少の残業はやむおえないとすら思っている。給料を貰っている以上、やるべきことはやらねばならない。別に今の仕事にやりがいも使命感も何も感じていないが、働く報酬として金銭を貰うという大原則は真っ当するべきだ。

 

偏っている自覚はあるが僕はこう考える。定時に帰れるのは仕事を早く片付けられる優秀な人間。連休をとっても許されるのは仕事の調整を上手くできる人間。故に仕事を早く片付けられないなら定時で上がるべきではないし、仕事の調整ができないなら連休は取るべきではない。

 

プライベート!プライベート!と叫ぶのはいいがそれは仕事をこなしたうえで言わなければただのわがままだ。勿論、新人にスピード感やハイレベルな作業を求めてるわけではない。自分に見合ったレベルの仕事をこなせば問題はない。つまり、権利を振りかざすのはやるべきことをやってからにしろ、と。

 

仕事なんてめんどいしつまんないしクソクソのクソだ。やる気が出ないのはわかる。だが、プライベートを重視するあまり仕事を軽視してしまうようであればそれは甘いと言わざるをえない。

 

と、色々考えたがその旨はA子には伝えていない。A子みたいな人種に何を言っても聞かないだろう。そもそもA子は別に答えを求めていない。愚痴りたいだけ。

 

てか、先輩面して後輩に教えを説くとかきつすぎる。

 

結局、A子は一生こうやって愚痴りながら生きていくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

働き方改革と騒がれるようになってもう久しい。他の会社がどの程度変わっているのかはわからんけど、弊社は結構色んな制度を導入した。リモートワークやフルフレックスがその筆頭だ。

 

しかし、僕は殆ど利用できていない。どうしても職種的に難しいのだ。僕の職種をざっくり言うとプロジェクトの"運用"だ。日々複数のプロジェクトが円滑に運用できるよう派遣社員に指示を出したりクライアントの問い合わせに答えたりしている。時間縛りのある作業があったり口頭で派遣社員に指示出した方が手っ取り早かったりと色々理由があるのだが、制度としてあるリモートワークやフルフレックスを利用できていない。

 

勿体無いがどうしようもないのだ。僕だけでなく、充実した制度があっても利用できない状況は往々にしてある。

 

グループ会社の同期なんかは基本リモートワークで週一で出社するかどうかと言っていた。凄い。

 

効率化と叫ばれる世の中だが、実情はそんなに上手くいくものではない。上の人間が効率化を進めたいのはわかるが、現場レベルで言わせれば簡単に変えられるものではない。一部を変えようとするとそれに付随するいろんなものまで変える必要が出てくる。影響範囲を調べて、準備して、実行するなんてやっていると相当な時間と労力がかかるし、それって最終的に費用対効果はどうなのなんて言われちゃったりする。

 

費用対効果ってなんだよ。知らんがなw