ぽけてん

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【エール/ラガー】世界各国のビール_スタイル別分類表

 

 

えーどうも、ビール怪人、武田鉄矢です。

 

ビールを飲んだ瞬間、人は〈自由〉になります。いつだって我々はこのしゅわしゅわした飲料を欲し、どうしようもなく狂う。〈自由〉を求めていたはずが、気づくとこの飲料に囚われている。悲しい話だと思いませんか。

 

さてはて、実はビールには結構種類があります。今回は海外ビールに焦点を当て、色々分類していく企画です。これを読んでビールに詳しくなっちゃいましょう。

 

 

 

 

まず、ビールの製造過程における発酵の方法は2種類あります。「上面発酵」と「下面発酵」です。

 

■上面発酵

発酵温度は15-20℃くらい。発酵期間は3-4日。発酵が進むと麦汁の上部に酵母が浮いてくる。

 

■下面発酵

発酵温度は5-10℃くらい。発酵期間は7-10日。発酵が進むと麦汁の下部に酵母が沈んでくる。

 

上面発酵の方が歴史は古く、下面発酵は中世以降に始まりました。

 

上面発酵で造られるビールを「エール」、下面発酵で造られるビールを「ラガー」といいます。ビールには様々なスタイルがありますが、大枠としてはこの2種類に分類されます。

 

ざっくり評すると、芳醇で濃厚な飲み応えがあるのがエール、すっきりとした爽快さがあるのがラガーとなります。

 

現在は世界的にラガービール醸造が主流となっています。日本でよく見られるビール、アサヒ スーパードライ、サッポロ エビスビール、キリン 一番搾りサントリー プレミアムモルツは全てラガービールです。

 

 

エールとラガーの大枠があり、その中でそれぞれスタイルと呼ばれる細かい分類がされます。では、海外ビールをスタイル別に分類してみます。

 



 

 

<エール>

■スタウト

アイルランド生まれの真っ黒なビールです。麦芽化されていない大麦を焙煎してつくられ、独特の苦みと香りを生み出しています。濃厚でコクのあるスタイル。ここではドラフトギネスを載せています。

 

■ベルジャンホワイト

ベルギーで古くから造られていた伝統的なスタイルです。小麦を使用すること、コリアンダーオレンジピールを副原料として用いていることが特徴。ここではヒューガルデンホワイトを載せています。

 

IPA

大量のホップが使われ、アルコール度数も高めに醸造されています。ホップの強い香りと苦味が特徴的な味わいです。ここではブリュードックパンクIPAを載せています。

 

トラピストビール

ヨーロッパのトラピスト会修道院のもとで造られるビールです。この名称はトラピスト会修道士の協会に認められたビールだけが使用できる特別なものとなっています。ここではシメイ(ブルー)を載せています。

 

 

 

<ラガー>

ピルスナー

チェコプルゼニ地方を発祥とするビールのスタイル。世界初の金色のラガービールと言われています。ホップの苦味とスッキリ爽快なのどごしが特徴。ピルスナーで有名なビールは沢山ありますが、ここではハイネケンモレッティを載せています。

 

アメリカンラガー

その名の通りアメリカを発祥とするビールのスタイル。麦芽の風味やホップの苦みは弱く、さっぱりとした味わいが特徴。麦芽以外に米やトウモロコシといった副原料も使用しており、それによって爽やかで軽い口当たりを生みだしています。ここではバドワイザーを載せています。

 

■シュバルツ

ドイツ語で「黒」という意味をもつ、シュバルツ。外観は美しい黒色です。ドイツのバイエルン地方で古くから造られており、文豪・ゲーテも愛したと言われています。ここではケストリッツァーを載せています。

 

 

 

 

 

 

はい、という感じで海外ビールをスタイル別に分類して、それぞれのスタイルについて説明してみました。今回はスタイルの話でしたが、それぞれのビールの銘柄について勉強してみるのも面白そうです。

 

それでは皆様、よきビールライフを。

ビール怪人、武田鉄矢でした。