ぽけてん

someone in the crowd

フライドプリンちゃん

 

●狂&狂
ガキ顔と小動物顔は似て非なるものである。しかし、結果として僕を発狂させるという意味ではどちらも等しく破滅的訴求力を持つ。それでも僕はこれらを識別し、分類し、定義し、そして何度も初恋をする。
いつだって僕は女の顔面に抗う。何故ならピカレスクロマンだから。けれど、気づいた時には巨大な荒波にのまれているのだ。
女性声優の顔面を虚心坦懐に観察した結果、発狂顔面リストが出来上がった。それを公開する。なお、世界は驚異的なスピードで変化を続けるため、このリストは随時更新する必要がある。
・ガキ顔の女性声優
 楠木ともり水瀬いのり小原莉子悠木碧
・小動物顔の女性声優
 諏訪ななか、峯田茉優、岬なこ、前田佳織里
(めんどくさいので画像は用意していない)
今後も継続的な発掘および観察、徹底的な批判を実施する。批判、つまり女性声優の前髪の護衛である。前髪なし女性声優など飾り物にも劣る。
また、エロ貴族のキヨうずはニヤァ…って目の女を収集している。見つけ次第、エロ貴族に報告する義務があるので注意しなければならない。
・ニヤァ…って目の女性声優
 小岩井ことり鈴木愛奈、緒方佑奈



●まさき
9×9の盤上に広がる宇宙。
特段理由はないのだが将棋ウォーズをやっている。そんなに真剣にはやっていない。ほどほど。平日は1日3時間、休日は1日8時間くらい。あまりやってはいない。将棋は運が絡まない。己の実力のみが結果として返る。これは恐ろしいことである。敗北は全て自分の責任。
逆に勝利した時、季節を置き去りにする快感が駆け抜ける。自分の知が相手の知を上回ったという事実。所詮この世はマウントゲーム、他者を超えた時にのみ生きている実感を得られるのだ。
なんにせよ対人戦を本気でやろうとすると修行が必要になる。将棋で言えば、実践、振り返り、棋譜並べ、詰将棋、等々、時間の限り研究することで一歩一歩強くなる。これは異常に労力がかかる、怠い。勿論、修行をしなければ負ける、悔しい。
自分の弱さを認めるところから将棋の覇道が開かれる。強くなりたいと叫ぶ。冬の空はどこまでも高かった。

 


●なで肩
いろんなものが滑り落ちる。なで肩だから。希望、自立心、倫理観、知識、信頼…。慌てて拾おうとするけれど一度落ちたものは案外見つけるのが大変だったりする。致命的欠陥である。責任者はどこか。僕が進もうとすればするほどあらゆるものが滑り去っていく。残ったものと言えば醜い自尊心とフライドプリンちゃんくらいだ。
人は意識的にも無意識的にも自分を他者に知ってもらいたいと思う。社会的欲求。人間的生存戦略。一瞬、他者に理解されたような気もするが、次の瞬間には勘違いだったと気づく。虚無的な触れ合い。便宜的な馴れ合い。
江川英龍から受けた薫陶だけが僕と現実を繋ぎとめる。既に失われたもの、あるいは新しく得たもの、それは等価なのかもしれない。なで肩の傾斜は罪跡を拒む黒曜石のように鋭い。
徹底していろんなものが滑り落ちる。いつしか僕の肩はスキー場になった。